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外部環境に合わせたファンづくり

今回は、眼鏡チェーン「メガネスーパー」についてお話します。

以前のメガネスーパーは、「良い品質のものを安く売る」ということで、拡大成長したチェーン店でした。

ところが、JINSZOFFなどレンズとフレームで10000円という競合店の出現で、
6年前、倒産の危機に陥りました。

経営者が代わり、店舗改革、現場主義への移行、社員の意識改革に努める中、
メガネスーパー本来の強みである、「眼の健康についてのノウハウを活かしてゆこう」という戦略を強く推し進め
「眼の健康を売る、アイケアを売る店」として大変身しました。


リラクゼーションコーナーを持つゆったりした店舗、
アイケア製品(目薬やサプリなど)の取り扱いなどをはじめとした改革に加え、
ほかの店が通常30分で終わらせてしまう問診、検査を有料(1080円)にして
一時間かけてみっちりと、「その人の生活スタイルにあったメガネ」をつくることに徹し、
高い満足度を得て、今では3万、8万といった高額商品でも喜んで買ってくれる
シニアのお客さんが殺到する店に変身したそうです。



行き届いたサービスのなかには、出来上がったメガネのお届けサービスや、
老人ホームへの出張店舗などもあり
なかなか町のメガネ屋さんに出かけられない人たちに、喜ばれています。

安売り競争で町のメガネ屋さんが淘汰され、地域にメガネ屋さんが無くなってしまったので
今、日本全国にには、メガネを修理したり、作りたくても
なかなか遠くまででかけられない困っている人が、たくさんいるそうです。

そんな「アイケア難民をなくす」ことを使命に、ファンを増やし、
8年連続の赤字がついに黒字転換したそうで、株価も大上昇中。

単にサービスがよいだけではなく、使命感を持った取り組みは
ファンづくりのレベルを超えている、と思いませんか?


M.H