価値体験マーケの実体験

先日ホテル雅叙園の百段階段で、大正ロマン展が行われており
友人と訪れました。
特に細かいリサーチをせず赴いたのですが、
その世界観の作り方、プロモーションの手法に驚きました。

”大正ロマン”というモノ展示にとどまらず、世界観を味わえる空間づくりがなされ、
着物を着て写真を撮りたくなるフォトブースやカフェ、
映えるポイントには必ずスタッフがいらっしゃり、無償で撮影をしてもらえるサービスも
行われていました。
気になったのは、様々な年代層で着物を着ている方が半数を占めていたこと。
私も着物で来ていたら、大正ロマン時代の世界観で撮影してもらえたなぁ…と少しリサーチ不足を
残念に思いつつも、大変満足のいく展示内容でした。
後に調べてみると、
ラグジュアリーなホテルの特長を生かし、着物＋アフタヌーンティプランが用意されていたり、
SNSで検索するとレンタル着物媒体とのタイアップがされているなど、
単なる展示に留まらず、つい拡散したくなるサービスをしっかりと詰め込まれていました。
また数年前から展示テーマを変え、”着物を着る場を創出する”取り組みがなされており、
大正ロマン展もその延長だと知りました。

私も着物を着て出かけることがあるものの、身支度の手間から特別な目的を持って
張り切って準備をする印象があります。
身支度の手間（もしくは着付けの費用）が...というネガを、
着物を着るとさらに素敵な気持ちなれる！といった欲を引き出す上質な場の提供が、
行動の後押しになると改めて体感しました。

N.M