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人を使ったアナログ的PRからwebやSNSへの展開について


コロナ前のプロモーションにはなりますが、ロックバンドのMUCC(ムック)が謎解きスタンプラリーイベントを渋谷駅周辺にて開催していた時のお話になります。

私も参加したのですが、直前に発売されたシングルCDを対象店舗にて購入した人が参加出来るイベントとなっており、

スタンプカード記載のチェックポイント2箇所でもらえるヒントをもとに謎を解いてゴール地点(会場)を導き出して、

メンバーとの握手会へと参加するというものでした。


参加者のファンたちは、最初にスタンプカードと一緒に貰える“MUCC"のロゴの入った黒い風船を掲げながら、

ヒントとなるスタンプを求め、渋谷の街を謎解きに奔走しました。

(この風船を掲げるのは参加の「必須条件」でした。)


スタートから時間が経つにつれて、“MUCC風船"を持つ参加者がどんどん増加し、

最終的に参加者は約2000人まで増えたそうです。

イベント中はどこに行っても黒い風船を掲げる人が歩いていて、ちょっとしたお祭りみたいでした。


また渋谷という土地柄、若い方が多かったので

「何かイベントやっているんですか?」「その風船、どこで配っているんですか?」など

6〜7人くらいに話しかけられ、その度に説明しながら自分たちも宣伝しているんだなと実感した記憶があります。


さらに、当時追加で発表された最終イベントが、

「18:09~18:15までの6分間、交通ルールを遵守し、風船を持ちながらスクランブル交差点を横断する」というもので、

その横断している姿をメンバーが近くのビルから撮影するというものでした。


何も知らない人から見れば、とても異様な光景でありながらも

後日、数々の大手音楽ニュースサイトでも取り上げられていたので、話題性も生まれたかと思います。

物珍しいこの光景を自身のtwiterやInstagramに投稿した方もたくさんいて、

SNS上でも一時的ではありますが大きな話題となっていました。


現状のコロナ禍では、こういった同時刻に大人数を集合させるようなイベントの開催はまだなかなか難しいのかもしれませんが、

目立つ同じアイテムを配布し、それを持ち歩く道中で自然と宣伝させるような、

人自体を広告塔にするアイデアは、アナログでありながらも展開の仕方によって

ネット上でも大きな話題になるのではないでしょうか。


A.Y