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ブランディングの理想形に触れた。

ウチの娘が来る4月より小学生になるため、去る夏に、
我が家も所謂「ラン活」していたのですが、つい先日、
予約注文していた製品が届きました。

配送用のダンボール梱包を開けると、中には真心のこもった
ギフトのように、丁寧に包まれたランドセル。

作り手・職人の想いまでが伝わってくるようで、
早速嬉しそうに背負っている娘の姿を見つめながら、妻と
「6年間一緒に過ごすランドセル、やっぱりここのを
選んで良かったよね!」と喜んで話したひとときがありました。

たくさんのメーカーのカタログを集め、WEBやクチコミ情報も
集めつつ、実店舗にも足を運び、
よーく吟味した中で我が家が選んだのは、「土屋鞄製造所」
ランドセル。

この「土屋鞄製造所」を選んだのは、先ずその品質のよさ・
クオリティの高さもありますが、

HPやカタログ、ブログやSNSで発信している情報や
ブランドストーリーにとても共感をもてたこと、

製品としてのランドセルそのものだけでなく、それとともに
作られていくこれからの小学校生活が、とても素敵に
イメージされたこと、娘の成長と同じ歩みで、ランドセルも
一緒にエイジングされていくことの魅力、
これがとても大きな決め手でした。

後日知ってとても納得したことなのですが、土屋鞄は、
まさに今回我が家が抱いたようなブランドへのイメージを
多くの顧客へ持ってもらえるように、ブランドの持つ
世界観・価値観をブレなく顧客に理解してもらえるようにと
カタログ、WEB、SNSから実店舗まで顧客との接点となる
すべてのチャネルで、
日々徹底したブランディングを図っているそうです。

「土屋鞄とは、こういうブランド」
「土屋鞄ブランドの魅力とは、これである。」

ブランドステイトメントとして明文化されたり、
マニュアル化したりはしておらず明確に“決め事”として
なにか存在させているわけではないにも関わらず、
全社員、製品に関わるすべてのスタッフが、
この「土屋鞄とは」といった概念や「土屋鞄らしさ、とは」
といったイメージをブレなく共有しているそうです。

それにより、チャネルや場所が変わっても、まるで同じ人
と対話しているかのように一貫性をもったブランドの
世界観の構築を実現している。スゴい。

そのために媒体別やWEB or実店舗か等で管轄を分けることは
せずに、すべてにおいて同じ人間がディレクションして、
イメージのブレを防ぐようにもしているそうですが、
それと同時に、「我等成すものとは何であるか」を
全スタッフが共有し、同じベクトルを向く、というすべての
スタッフの姿勢の賜物なのだなーと思わされます。

「皮革製品ならではの、使い込むほど出てくる味わいや愛着。
拘りや確かな技術のもと作られた、クオリティの高い製品
だからこそそれが楽しめるし、そんな製品だからこそ、
それを使う人の暮らしに楽しみをもたらす。」そういった
ブランドの価値観・フィロソフィーを皆が
等しく共有できているから、WEBであっても、
店頭での接客であっても、人や場所、業務や立場が変わって
も、顧客に対して見せる「顔」、つまりブランドの魅せ方・
描き方は自ずと同じになっていく。
ここにはブランディングのひとつの理想形を見るように
思います。美しい。

我が家もまさにそんなブランディングに惹き寄せられて
ブランドに共感し、ファンになり、顧客となったのでした。

これはメーカーのブランディングの話ではありますが、
クライアントを持ち、そこに対してサービスを提供する
弊社のような企業にとっても「会社のブランディング」
として学ぶべきものがあるなー、と感じさせられました。

T.S