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新しさは、組み合わせることによって生まれる

少し前に、バンダイが発売しているガシャポン『ザク』が
話題を呼びました。『機動戦士ガンダム』に登場するザクの頭部を再現したもの
ですが、特徴はそのサイズ。

通常ガシャポンといえばカプセルの中にアイテムが入っている
ものですが、このザクはカプセルにはいっておらず、なんと自販機から
そのまま出てくるのです。とはいってもコロンと頭が出てくる
わけではなく、保護用シェルを外すと中にパーツが入っていて、
それを組み替えることでザクの頭部が完成します。

なぜこのような形態かというと、ガチャポン史上最大の大きさ
を追求したから、だそうです。その大きさはなんと高さ65mm。
しかも完成後も頭部のパーツが稼働できるというギミック
つき。

話題を呼んだこの商品はガシャポンの中では安くない500円と
いう高価格でありながら、最初に生産した約4万個をすぐに完売し、さらにその後
約20万個を再生産したそうです。

この規格外なザクの商品企画を考えた人は、
「どうすれば消費者を驚かせることができるか」をはじめに
考えるそうです。

ガシャポンの場合は通りすがりで購入する人のほうが
多いので、『おもしろそう』とか『新しさ(意外性)』とか、
驚きがないとレバーを回してみようと思わせることが
できない、とのこと。そしてこのザクの場合に考えたのが『大きさ』と『ギミック』
の組み合わせでした。(実際、この大きさを実現するための収納ギミックの開発は
とても苦労したそうです。)

『ただ大きい』とか『ただパーツが動く』だったなら
きっとすでにあるアイディアなのですが、
それらを『組み合わせることによって新しく見せる』という
のは、売り場作りなど店頭販促にも活かせることだなと
思いました。ちなみに最近では、ポケモンのガシャポンでも作中に登場する
ボール型カプセルのデザインで出てくるものがあるようです。
そういう遊び心は、ファンにとってはすごくうれしいですね。

M.S