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当たり前がすべてじゃない

先日、「高野連に喧嘩を売った
芦屋学園の画期的な取り組み」という
野球関係の記事を読みました。
兵庫の芦屋学園という高校が2012年から開始した、
「芦屋学園スポーツモダニズムプロジェクト」という
簡単に言うと“高校球児が甲子園を目指さずに、
プロ野球選手を目指すためのプロジェクト”の話です。

甲子園といえば、日本の春と夏の風物詩として毎年開催され、
全国の高校球児が当然のように出場を目指しています。
そして、日本の高校野球は高野連という組織の傘下にあり、
基本的にはその規定に従っています。 例えば、高校球児はプロからの指導を受けることや
地方の独立リーグなどとの練習試合ができません。
また一方で、過密日程での連戦連投で、
体が出来上がっていない球児に
ダメージを与えるといった問題も長年指摘されてきました。
しかし、問題の指摘に対抗する組織がないため比較もできず、
現在までずっとその体制が続けられていました。
そこで、芦屋学園があえて高野連に加盟しない硬式野球部を作り、
プロの指導者を迎えてプロ野球(メジャーも含む)を目指す球児を
最適な環境で育成しようと考えたようです。
プロによる指導と合理的な育成プロセスで
甲子園を目指す過程で懸念される体を壊すリスクを回避して、
プロによるより良い指導と合理的な育成プロセスで
高校球児がプロ野球選手を目指せる
今までとは全く異なるシステムを作ったことにとても感心しました。
高校球児なら甲子園を目指すという
誰もが当たり前に思っていたことでも、
本来のゴールと思われる“プロ野球選手になる”目標を考えると、
もしかしたら甲子園が球児にとっての答えではないのかもしれません。
僕らが当たり前だと疑問を持たずにいることでも、
実は別の手段が存在しているかもしれません。
それは僕らの仕事でも大事な点ではないかと思いました。
当たり前だと思って思考を停止したり、固定観念に捉われたりせずに
「そもそもの目的は何か?」を考えて、
最終ゴールを見据えて原点に立ち返ることの大切さを感じました。 y.m