ユーザーに対するベネフィットとは

先日、雪山でも使えるアウターを購入しようと思い、
いくつかのメーカー商品を検討しました。

条件としては、
A社という世界的アウトドアメーカーが生産している
防水・浸水性に優れた生地を使っていることでした。
その生地は、ユーザーから30年以上も支持されており、
業界内で確固たる地位を築いています。
ただ、性能が良い分、生地の値段は高額で、
製品自体の単価も高いのが現状です。
アウトドアメーカー各社が防水・浸水性に優れた
独自の生地を開発していますが、依然A社生地の評価が高く
これに勝るものを作ることは、なかなか難しいようです。
しかし最近、ある日本のメーカーがA社に匹敵するような
生地のアウターを発売しました。
A社には無いストレッチ性や着心地の良さがあり、
さらに防水・浸水性においてはA社以上とまで言われ
すでに高い評価を得ております。
主にクライマーから支持されており、売上げは好調のようです。
アウトドア業界は海外メーカー製品の人気が高く
日本勢はいまひとつでした。しかし日本人の体型に合わせた
製品を発売するなど、日本のメーカーに対するベネフィットも
高まりつつあります。
一方、国内のアパレルメーカーで
ビジネスシャツの開発・販売を手掛けるB社。
パターンオーダーで作ったシャツに劣らぬ裁縫技術で
品質の良さが特徴ですが、手頃な値段で買えると評判で、
私自身も数枚所有しています。
割引販売をしない代わりに少量ロットで売り切ることで、
求めやすい価格での商品提供を可能にしているのだそうです。
高品質で値段が手頃。まさにユーザーに対する
ベネフィットを高めることで
売上げを伸ばしている好例かもしれません。
業界によっては依然低迷しているメーカーもありますが、
規模こそ大きくないものの、
ユーザーに提供できるベネフィットをうまく高めて
躍進を遂げているメーカーも存在しています。
そのことを改めて認識した出来事でした。 m.r