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広告はTPOにあわせて

つい最近、品川駅コンコースのディスプレイに掲載された広告がTwitterで炎上し、 ワイドショーなどでも取りあげられ、話題になりました。

仕事観に関するその広告の画像がTwitterで拡散されると、 そのコピーのメッセージが「問い詰められてるような気分になる」「上から目線」と批判され、 掲載の翌日には取り下げになってしまいました。

拡散された画像だけ見ると、確かにちょっと不快になる気持ちもわからなくはないですが ディスプレイに映し出されたのは動画広告の一部で、 実際には問題になったコピーはすぐにスクロールして消え、続けて本来広告で伝えたかった ポジティブでサポートをしたいというようなメッセージが流れたようです。

ただ、その一部だけ切り取られた画像の印象が強烈で、 あたかも通勤時にずっと頭上から「上から目線」なメッセージが 流れ続けているような印象を持たれてしまったようです。

一部だけが切り取られて拡散され、炎上する。というのはままあることですが、 今回の件は、もともとの広告は新聞に掲載された、 しっかりと読んでもらうことで意図を伝えるというたぐいのものだったため、 そもそも動画で伝えるには不向きな内容だったことと、 通勤者でごった返すターミナル駅のコンコースという、 じっくりと見てもらうには難しい場所で展開したことも問題だったのかもしれません。

これがもし通勤中であっても、電車の中やタクシーの車内など、 時間をかけて見続けることのできる場所で展開したのであれば 内容ももっと理解してもらえて、また違った反応になったのかもしれません。

最近、動画に関する案件も増えているので、 どんなメッセージを伝えるかという、内容の部分だけでなく、 伝えたい相手がどんな状況で見るのか、それにはどんな場所のどんな媒体がふさわしいのかという 受け手側のこともしっかりと考えていかなければと思いました。

M.Y