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日常だからこそリアルを体験できるプロモーション

家具メーカーでお馴染みのIKEAが 都内のアパートをなんと家賃月99円というお驚きの価格で入居者募集という企画を行っていました。

この企画は「Tiny homes」というプロジェクトで、不動産エージェントの会社と提携し 都内のワンルームをIKEAの家具が備え付けられた状態で貸し出すといったもので、 実際の店舗で見かけるようなルームセットがコーディネートされてる空間で約一年間のあいだ 実際に暮らしてみることができる施策のようです。

都内のワンルームという生活に最低限の限られたスペース・期間のもとで実際にトータルコーディネートされた部屋で暮らしてみるといった体験は、IKEA家具を用いたライフスタイルの提案に繋がりつつ、 キャンペーンが終了した際にも「自分で選ぶときはこうしてみよう!」といった 次の買い物へのワクワク感にも繋がりそうな、まさに体感型施策だなと思いました。

私自身一人暮らしを始める際に、 実際にお店で見たりインテリアコーディネートの本やブログを見て素敵なお部屋に憧れたものの、 とりあえず必要なものは揃えてみたけど何故か統一感がでなかったり、 まず狭くて必要最低限のものを置くので精一杯だった、といった経験もあり、 なんとなくお部屋が広くないとおしゃれな空間作りは難しいようなイメージもありました。

私はこの施策の情報を初めてみたときに「新しい!」「ありそうでなかった!」と一見特別な施策にも感じたのですが、そもそもお部屋は衣食住の生活する場所。 ここで提供する価値はホテルで過ごすような『特別な日常』ではなく、自分らしいお部屋で過ごす居心地のいい『いつもの日常』で、「だからこそ実際に生活をする」という、よりリアルに寄り添った体験を与えるプロモーションだと思いました。

ワンルームというターゲットである若い世代にとっては探しやすい条件であり、 「それでもIKEAの家具ならおしゃれに快適に暮らせる!」といった価値の提供は 自宅で過ごす時間が増えた現代でより自分らしく、 快適に過ごすための空間作りを意識し始めた人もいる今だからこそより効果的にも思い、 今後が気になる施策でした。

M.S