
「シンギュラリティ」
最近、「シンギュラリティ」という言葉をよく耳にします。
この言葉は、人工知能やロボット工学、生命科学などの技術が急速に進歩し、
人間の能力を超える「技術的特異点」のことを指し
それが2045年頃に到来すると言われています。
そんな中、シンギュラリティを急速に早めてしまう可能性があると
昨年末から話題となっているのが「ChatGPT」です。
ChatGPTは、自然言語を理解し、人との対話を行うことができる会話型文章生成AIで
シリコンバレーのOpenAIという会社が開発し、
マイクロソフトやイーロン・マスクが出資していることでも話題になっています。
実際に使ってみると、正解のない問いに対しても驚くほど自然な解答文章を生成してくれます。
その自然さは、従来のチャットボットとは比べ物にならないレベルで
卒業論文などにも使われ始めてしまい、教育分野でもかなり物議を醸しています。
我々がこれまで慣れ親しんだ既存の検索文化を根本から作り替えるほど大きな力を持っていると
言われおり、かのGoogleも、このような状況に対応するために
急遽、自前のAI技術を検索エンジンに組み込むことなったほどです。
「人間は何をすればいいか?」「AIに取って代わられるのか?」
という議論は以前からありますが、
AIは世の中にある過去のデータに基づいて未来を予測するため、
世の中にないデータはわからない。
個人的な好みやプライバシー、暗黙知など、世の中に出ていない情報は引き続き存在します。
つまり人間の好みは最終的に人間が決定することには変わりないはず。
だからこそ、今後より一層、
人間らしい創造性や想像力、感性的な判断力や洞察力、課題発見力などが
必要とされるようになるし
テクノロジーをどう使いこなすか、AI技術と人間らしさが相互補完的に作用し
協業することが大切になってくると思います。
T.Y